「White Motorcycle Concepts」という新興バイクメーカーが手掛けた電動バイクが、最高速度である480km/hを記録したというニュースが世界を駆け巡りました。その名は「WMC250EV」。
フシギな形状とライダーの乗車スタイルがとても目をひくこのマシン、どんな特徴があるのでしょうか。
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この最高速バイク、最大の特長は“風穴”
このWMC250EVというバイク、なんと車体を風穴が貫通。ずいぶんと思い切った構造をしているのですね。
そのおかげで、70%もの空気抵抗削減に成功しているとのこと。
じゃあ動力源はどこへ行ったのかというと、こちらは電動バイクの特色で、バッテリーはバイク中心に据える必要がなく、低い位置に移動させているとのこと。
なるほど、ガソリン車やスクーターでは成しえなかったスピードの理由はそこにあるのですね。
さらにライダーはというと、マシンに半ば埋もれるような形。人馬一体の極みです。バイクのライディングというよりも、ボブスレーなどに近い気がしなくもない…!
日本での高速道路の最高速度規制が100km/hあたりであることを考えても、480km/hという速度は無茶ぶりというほかありませんが、その性能を見せつけるにはじゅうぶんな数字です。
スペックは、<重量300kg、地面への前輪グリップ感はふつうのバイクの5倍、素材はほぼカーボン&アルミニウム>。
開発者の方は、F-1などで活躍してきた精鋭エンジニアさん。豊富な経験と技術が活かされた1台ということになります。
ただ480km/hというとこれ、「乗り手が顔をうっかり上げてしまったらどうなるのか」、「この乗車姿勢でカーブは曲がることが可能か」など、さまざまな想像が膨らむいっぽう…!
さて、現実的に走るバイクでの最高速度はというと…?
MOTOGPでは2021年、最高速度362.4km/hを更新
バイクレースの世界でみると、2021年6月カタール戦GPフリーレースにて、あのヨハン・ザルコ選手が叩き出した最高速は、なんと362.4km/h。
GPレースでは、ここ数年で350km/hという数字があまり珍しくなくなっており、レース観戦中にも直線で一瞬最高速に近づくのを目の当たりにします。マシンの最高性能&整備と、レーサーの勝負心が一体化するアツい瞬間…!観るこちら側も、思わず画面に身を乗り出してしまいます。
際限なく最高速記録が塗り替えられていくバイク界。風穴がなくても480km/hに限りなく近づいていくとはこれいかに…!
どこまで更新を重ねていってくれるのか見モノですね。
ところが、さらに高速のバイクも実在…!
480km/hで驚くなかれ、超ド級のバイクがすでにこの世には存在していました。
というのも、「ダッジ・トマホーク」というモンスターバイクは、670km/h(マッハ0.55)。
もはや普通の感覚では測りきれない数字を誇るバケモノ級です。
「ダッジ」とは米国自動車ブランド(クライスラーを所有)で、あの映画『ワイルド・スピード』にも登場するクルマを手掛けるカンパニー。「ダッジ・トマホーク」は、そのダッジ発の4輪バイクです。
(最高速バイクにカウントされていないのは、もしや“4輪”だから…?)
V10エンジン(8300cc)というだけでもう尋常ではありませんが、前輪×2、後輪×2の計4本のタイヤを履いているだけあって、“転倒しらず”だそう。
転倒しないバイクってもはやバイクではない気がするのと、4輪の時点で2輪の枠を超えている気がするものの、その形状はまぎれもないバイク。
逆Vの字型に狭められたハンドル&乗車姿勢がかなり窮屈そうに思えるのと、公道を走れる気がしない車体(カーブは曲がれるのかなど)、そしてその最高速を駆使すればあっという間に法律に触れることを考えると日常使いは厳しいながら、やはり最高速というのはロマンではあります。
さらに限定価格にて6000万円超というトンデモ価格を考えると、所有することすら叶わない夢の世界の乗り物。
それでもその限定販売における10台ほどが、どこかの誰かに所有されていることを考えると…世界は広しです。
バイク以外の乗り物の最高速度は?
現時点でのバイク以外の最高速度を誇る乗り物も、あわせて知りたいところ。
高速化がすすむ世界で、さまざまな乗り物のスピード技術が未来にどんな価値をもたらすのかワクワクが止まらない…!
それでは、いってみましょう。
クルマのギネス最高速は500km/h超
「どっちが速いの?」と、ついバイクと比較したくなるのが、クルマの最高速度。
2020年10月時点で、ハイパーカーの「トゥアタラ」がギネス最高速記録の508.73km/hという数字を打ち出しています。いかにも速そうな顔&BODY形状に釘付け。
上の動画をみると、いかに速いかがみてとれます(早送り再生みたい…!)。
新幹線の最高速度、試乗では382km/h
いっぽうで、その長さや多くの人間や荷物を運ぶ目的での安全性などから、バイクと比較してどうこうというわけではないにしろ、やっぱり“最高速”というと気になってくるのが新幹線。
350km/h前後がふつうになってきた昨今ですが、試乗では382km/hを記録し、多くの新幹線ファンをにぎわせました。
新幹線も、最近のものはこだまやひかりの頃と比べると、ずいぶん先頭1両目の顔が異なる印象です。
バイクのように小ぶりでないにもかかわらず、バイクと同程度の速度が出せるというのも、考えてみるとすごい話ですね。
破られそうにない記録、マッハ6.7の「X-15」
有人での世界最高速度記録はアメリカ軍の音速実験機「X-15」で、7,274km/h(マッハ6.7)。
どこにも接地しないことでそのスピードはとんでもないものになりますが、やっぱり気になる航空機の最速世界。
乗る機会にはなかなか巡り合わないとしても、眼前にどんな世界が広がっているのか、搭乗者にかかる「G」がどんなものなのか、非常に興味深いところですね。
わたしたち一般人は、ふつうに暮らす上で最高速の世界に直接触れることが難しいですが、じつは街中を走るふつうのバイクにも、その技術の一端が確実に影響を及ぼしているんです。
というのも、バイクは昔に比べて、空力性能も操作感もすべてがパワーアップしています。
「乗り物が速さを増す」ということは、各パーツの軽量化や圧の逃し方、燃料、制御など、すべての装置の技術が上乗せされているということ。
高速の乗り物技術は、少しの時間をおいたのち、一般社会のわれわれの元にも届きます。
そんなわけで、少しずつ一般社会にもスピード化の技術が浸透していき、それが当たり前になって、暮らしがますます便利に、スピーディーになっていくというワケです。
当たり前に身近にあるモノが、こういう技術開発の恩恵のタマモノであることを、我々はつねにありがたく思わねば…!
「WMC250EV」、ロードセクターに見えちゃう人続出
この「WMC250EV」、仮面ライダーBLACKのマシンである「ロードセクター」にしか見えなくなってしまう人が後を絶たないようです。
ロードセクターのベース車両といえば、スズキのGSX-R400(1987年型)との説が有力。たしかにカラーリングといい、シルエットといい、人体の囲まれ感といい、それっぽいような気が…!足回りの違いを除けば、まさに!という印象です。
まさかとは思いつつも、「WMC250EV」のベースがロードセクターであったら…なんて思うと…(さすがにないかな?笑)。
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