ヘルメットシールドを安易に色&ミラーに変えるべきでない理由

バイク乗りの宿敵のひとつ、春以降の灼熱の太陽光。

鋭い直射日光はシールドを突き抜けて、目をジリジリと焦がします。

いくらUV加工のしっかりしてるシールドだとしても、クリア(透明)タイプだととにかくツラい!

信号待ちで正面から太陽が来る時間帯なんて、うつむいたり顔をそむけたりと地味に忙しい。

「なんでこんなまぶしい思いしてまで、バイクに乗ってるのか自分…」などと自問自答したくなる瞬間です(でも乗るんだけど)。

クリアシールドって、ヘルメット購入時付属の純正品なだけに高品質だし捨てがたいけど、やっぱり暑い季節は色付きシールドとかミラーシールドとかにココロ惹かれるものなんですね~。

何より、顔が隠れるっていうのがイイ!チークパッドで両側から押しつぶされる顔面を、人目にさらさずに済むのは最大のメリットです。

とくにタイトめのヘルメットをお好みのライダーだと、頬まわりの「ムギュ感」がスゴイし。

たまに「このバイク乗り、どんな顔して乗ってるの?」ってヒマな人が信号待ちとかで覗き込んでくることもあるし、心理的にも顔の見えない色付きのほうがラクちんだったりします。

万一エンストしたときとかも、焦りの表情を見せなくてすむし。

てことで、色つき&反射タイプのシールド最高…かと思いきや!

色つきやミラーシールド系には、デメリットもある

色付き&ミラーシールド、見た目はカッコイイ。

けれど視認性は、やっぱりクリアシールドのほうが断然上です。

どうしても色付きやミラータイプって、視界が暗くなりがちですしね。

で、何が困るって、やっぱりトンネル内

シールドの濃さやカラーにもよるんだけど、ミラー系を使う知人の話では、「トンネル内や夜はオープンシールドで走ってる」とのこと。

つまり、目元は完全無防備ってことです。

「慣れ&半開なので大丈夫」らしいけど、飛び石や粉塵からも目元が無防備になるってこと…!

それに「カナブンが目に飛んできて失明」とか「カブトムシが顔に刺さって大怪我」とか、バイク乗りの恐怖系都市伝説にはいろんな有名ネタがあるから怖すぎます。

↑お仲間はっけん!

ちなみに私の個人的な恐怖体験はというと、

  • ジェットヘルメットのとき蛾に侵入され、目元でさかんに羽ばたかれた
  • 高速走行時、ミニカメムシにシールド突撃され、衝撃でうしろにのけぞり身の危険を感じた

とまあ、こんなふうにかわいいものですが、生理的にイヤな記憶としてトラウマなので二度とノーサンキュー。

つまり「シールドをオープン状態で走るくらいなら、まぶしさも我慢。この先もずっとクリアタイプでいこう」と思ったんですけど、あまりの暑さに気持ちが揺らぎ、けっきょく色付きシールド購入に至りました(レビューは下のほうにあります)

インナーバイザーつきフルフェイスという選択

サングラス内蔵型フルフェイス、これが個人的に至高

個人的に最強だと思うのは、フルフェイス、かつ、インナーバイザー付のもの。

これなら虫も風も飛び石の心配もナシ、チークパッドでつぶれた顔は隠せる&視界は良好、まぶしいときにだけ手動でサンバイザーのみ上げ下ろしすればOK!

「このバイザー機能がいずれ、すべてのヘルメットに標準装備になってくれたらいいのに…」と願うばかり(今は点数的に市場に出回っているものが少ないので)。

そうそう、メガネ着用のライダーさんの場合はサンバイザーと干渉する可能性もあるので、メガネとバイザーとの位置関係を、ヘルメット試着で事前にしっかり確認しましょう。

基本、フルフェイスって顔にピッタリフィットさせるモノなので、設計上、バイザーを入れ込む余地がないことも多いです。

そんなわけで、ジェット・セミジェット・ハーフなどの開放系ヘルメットのほうが、フルフェイスよりもバイザー付のものが多く出回っている印象。

春夏は暑いのでジェットなどに衣替えするライダーさんも多いですが、やっぱりバイク事故でよく言われる顎の保護のことを考えたら、フルフェイス一択!なんですよね~。

↓こういうタイプですね。

ほかにも、

アゴ部分からガバ開けOK!便利さではイチオシ

こういうフリップアップタイプのヘルメットに、インナーバイザーのついているものもあります。

私はかつてこのタイプに憧れて、バイザーなしタイプを購入したこともあるんですが、

重い

この一言です。そして、帽体も大きめ。

「信号待ち中にフリップをOPENしてドリンクを飲める」というのは大きな魅力だったものの、フリップアップだけにパーツや留め具の多さが仇になっています。

ただ私の買ったものが安物ということもあり、有名メーカーのものだと軽量化してるはずなので、フリップアップ推しのご意見もきいてみたいもの。

ただ、やっぱり通常のフルフェイスよりも多少は頭でっかちなシルエットになるのは否めないんですね。

さらにさらに、「この重さの上に、バイザーの重さが加算された日にはもう…」と思い、手出ししていません。

このフリップアップをチョイスするなら、とにかく軽くて小さいものを吟味してほしいです。

けっきょく、私が購入した色付きシールドは…

シールドへの映り込みはボカしてあります

セミスモーク(ライトスモーク)最高という結論に至りました。

ほか、ダークスモークというもうちょっと濃いタイプもあって、「顔の見えなさ加減だとコッチなんだけどな」と思ったら、バイク仲間いわく、「トンネルで見づらいからやっぱり薄いスモークがいいよ」とのこと。

そう、これ以上に色が濃くなると、トンネルや夜間がちょっぴり見えづらくなってしまう。

視界の確保は、安全なライディングに欠かせないファクター。なので、

<最大限に明るくて、最大限に眩しさを低減して、最大限に顔が隠せる>

という諸条件から、セミスモークというチョイスになりましたよ、というお話でした。

SHOEIZ-7ライトスモーク、見え方はこんな感じ

ちなみにこのセミスモーク、日差しの角度なんかによっては顔が透けてみえますが、「どこの誰かまでは判明しづらいレベル」にまで隠してくれますので、<見栄えよりも安全重視派さん>に全力でオススメしたい感じです。

なにより、虫さんの特攻から目元を守ってくれる(=トンネルでシールド半開しなくていい)っていうのが、私の中で絶大な信頼となりました。

もちろん、ミラーシールドは文句なしにカッコイイ

SF感

視認性の問題をのぞけば、ミラーシールドのカッコよさに越したことはありません。

完全に顔が隠れて神秘性を増す上、近未来感まで演出してくれるミラーシールド。

中でどんな変顔をしてたってOK!

これさえつけてれば、どんなライダーだってイケメン&美女。

非日常&変身願望をバイクにお求めの方にイチオシです。

ただ、色付きということで視界にも色がつくということを考慮しなくてはいけません。

視認性は、クリアシールドより断然落ちます。

「それでも!」という猛者こそ、道路上でこの輝くミラーシールドを手に入れているライダーさん。

私の見渡す限り、上級者さん&オシャレ系ライダーさんが付けている印象ですね。

ライディングに自信のない私は、もっとうまく乗れるようになってから検討予定です。

けっきょく、シールド選びって…

「なんの機能をシールドに一番に求めるか」。

シールド選びって、これに尽きるんですね。

というわけで、メリット&デメリット両方を知った上で、納得の選択ができるよう予備知識を蓄えておかれることをオススメします。

クリアシールドのメリット

  • 景色そのままの色が楽しめる
  • 夜間や暗いトンネル内でも視界良好
  • バイクや路面状況に不慣れな初心者向き
  • シールドをカスタムしやすい(着色&シート貼りに向いている)
  • カラータイプより若干値段が安いケースも

クリアシールドのデメリット

  • 朝日&夕日に向かって走る時は目が痛い&まぶしい
  • 周囲から素顔が丸見え
  • チークパッドで押しつぶされた表情も丸見え
  • 部分日焼けする(目元のみ)

色付きシールド&ミラーシールドのメリット

  • カッコイイ(近未来感あり)
  • 顔を隠せる
  • 視線を浴びにくく心理的に落ち着く
  • 日焼けしにくい
  • 写真映えする

色付きシールド&ミラーシールドのデメリット

  • 風景が色づいてみえる
  • トンネルや夜間は視界が悪く(暗く)なるものもある
  • 人気カラーはお高い&入手が難しいケースも

以上、シールド考察でした。

あくまでも個人的な見解(&私の周囲のバイク乗りの見解)です。ご参考までに…☆

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