この記事では「バイク インカム おすすめ」を探している初心者の方に向けて、選び方の基準を数値で整理し、用途別におすすめ7選を比較します。購入前に迷いやすいポイント(接続方式、通話人数、操作性、取付難易度、総費用)を具体的に解説します。
Note
メーカーやモデル名は頻繁に更新されます。購入時は、対応Bluetoothバージョン、同時接続台数、技適表示、付属品(マイク種類・クランプ形状)を販売ページで必ず確認してください。
初心者が失敗しないインカム選びの基準

最初に決めるべきは「何人で話すか」です
インカムは「ソロで音楽・ナビ中心」か「複数人の通話中心」かで選ぶべき性能が変わります。例えば、2人通話が安定していれば十分な人もいれば、4人以上でのグループ走行が多く、メッシュ通話が欲しい人もいます。初心者の方はまず、次の2点を決めると迷いが減ります。
- 同時通話人数:2人/3〜4人/5人以上
- よく走る場所:街中(電波干渉多め)/郊外・山(距離が伸びやすい)
音質・ノイズ対策は「スピーカー径」と「マイク」で差が出ます
体感差が出やすいのはスピーカー径です。直径40mm以上の薄型スピーカーは、低音の厚みと聞き取りやすさが出やすいです。マイクは、フルフェイスならブームマイク、ジェットならワイヤーマイクが定番です。風切り音が気になる方は、ノイズリダクションの有無と、マイクスポンジの厚みも確認すると安心です。
接続方式(Bluetooth/メッシュ)と距離の目安
Bluetoothは設定が簡単でコストを抑えやすい一方、人数が増えるほどペアリングが手間になりがちです。メッシュは参加・離脱が楽で大人数向きですが、機種価格が上がる傾向があります。距離は環境で大きく変動し、見通しの良い直線で「最大1〜2km」などと表記されても、街中では数百m程度まで落ちることがあります。スペック表の最大値は参考程度にし、実用範囲を想定して選ぶのがコツです。
おすすめ7選:用途別の比較(初心者向け)
比較表:選ぶときに見るべき項目を一枚で整理
以下は、製品名ではなく「タイプ別」にまとめたおすすめ7選です。初心者が自分の走り方に合わせて選びやすいよう、価格帯や向いている人数を明確にしています。迷ったら、まず「用途」と「取付のしやすさ」から絞り込みましょう。特に2人通話がメインならBluetoothで十分なケースが多いです。
| おすすめタイプ | 目安価格 | 向く人数 | 強み | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| ①入門Bluetooth(シングル) | 1〜2万円 | ソロ〜2人 | 安い・設定が簡単 | グループ走行は不向き |
| ②入門Bluetooth(デュアル) | 2〜3万円 | 2人 | 2台セットで割安 | ヘルメット形状で取付が変わる |
| ③音楽・通話バランス型 | 2〜4万円 | 2〜3人 | 音質・アプリ調整 | 設定項目が増える |
| ④長距離ツーリング特化 | 3〜5万円 | 2〜4人 | バッテリー長持ち | 本体が大きめ |
| ⑤メッシュ入門 | 3〜5万円 | 3〜6人 | 参加が簡単・安定 | 同社間の相性確認が必要 |
| ⑥メッシュ上位(大人数) | 5〜7万円 | 5人以上 | 再接続が強い | 費用が高い |
| ⑦プロ志向(高音質・通話最優先) | 6〜9万円 | 2〜8人 | スピーカー・マイクが優秀 | オーバースペックになりやすい |
7タイプの選び方:あなたに合うのはどれですか
具体例で考えると選びやすいです。たとえば「週末にソロで2〜3時間、ナビ音声と音楽が中心」なら①が向きます。一方「月1回、3〜4台で郊外ツーリング」なら⑤がストレスを減らしやすいです。インカムは購入後に買い替えが発生しやすいギアなので、最初から用途に合うタイプを選ぶと総費用を抑えられます。
インカム選びは「最大性能」より「実際に使う人数と頻度」に合わせるのが満足度を上げる近道です。
購入前のチェックと取付・設定の手順

購入前チェックリスト(5分で確認)
同じ価格帯でも、付属品や対応条件で使い勝手が変わります。購入前に次の項目を確認してください。
- ヘルメット形状:スピーカーホールの深さ(薄型スピーカーが必要か)
- マイク種類:フルフェイスはブーム、ジェットはワイヤーが基本
- 取付方式:クランプ固定か、両面テープ固定か
- 防水性能:IPX6相当など表記の有無(突然の雨対策)
- 充電端子:USB-Cか、充電しながら使用できるか
取付手順(初心者向け:作業時間20〜40分)
初回は焦らず、机の上で作業すると失敗が減ります。目安の手順は次のとおりです。
- 内装を外し、スピーカー位置を仮当てして耳の中心に合わせます。
- スピーカーを貼り付け、ケーブルを内装の溝に沿わせて固定します。
- マイクを装着し、口元から2〜3cm程度の位置に調整します。
- 本体ユニットをクランプまたは両面テープで固定します。
- 内装を戻し、圧迫感がないか被って確認します。
スピーカー位置がズレると音量を上げがちになり、耳が疲れます。装着テストをして「会話が7割の音量で聞き取れる位置」を目標に微調整してください。
ペアリングと運用のコツ(トラブルを減らす)
トラブルの多くは「手順の混在」です。スマホ→インカムのBluetooth接続が終わってから、インカム同士の通話接続を行うと混乱しにくいです。さらに、出発前に次の3点を揃えるとグループ走行が楽になります。
- 通話モードを統一(Bluetooth通話/メッシュ通話)
- 音量基準を決める(例:停止中に音量60%、走行中に70%)
- 合流・分岐時のルール(途切れたら
れたら「最後尾が停止」「先頭が安全な場所で待機」など)
また、ナビ音声と通話が同時に入ると聞き取りづらい場合があります。優先度設定(通話優先/ナビ優先)や、ナビ音声だけを片耳に寄せる設定ができる機種は、長距離で疲れにくいです。
よくある失敗と対策(買い直しを防ぐ)
失敗①:人数が増えて足りなくなる
最初は2人用で十分でも、ツーリング仲間が増えると「同時通話人数」が足りなくなるケースが多いです。対策はシンプルで、今後増える可能性があるなら最初からメッシュ対応(または同時通話人数が多いモデル)を選ぶことです。買い替えの手間と総額を減らせます。
失敗②:音量不足(耳栓・高速域で聞こえない)
耳栓を使う人や高速道路中心の人は、出力だけでなく「スピーカーの当たり位置」が重要です。薄型スピーカーやスペーサーで耳に近づけると改善します。可能なら、45mmクラスのスピーカーに換装できるモデルを選ぶと安心です。
失敗③:ペアリングが面倒で使わなくなる
ボタン操作が複雑だと、結局使わなくなります。対策は、操作が少ない機種(ダイヤル式・音声操作対応)を選ぶことと、運用ルールを固定することです。たとえば「スマホは常時接続」「グループ通話は出発前だけ接続」「走行中は再接続しない」など、決めておくとストレスが減ります。
失敗④:ヘルメットに干渉して痛い
スピーカーが耳に当たって痛い・内装が浮く、という問題はよく起きます。対策は、スピーカーの位置を数mm単位で調整することと、スピーカーホールが浅いヘルメットでは薄型スピーカーを選ぶことです。両面テープの貼り直しが発生するので、仮止め→試着→本固定の順に進めると失敗しにくいです。
タイプ別おすすめ(選び方の結論)

最後に、用途別に「何を買えば失敗しにくいか」を整理します。
- ソロ中心:⑤(音楽・ナビに強く、通話は最低限でOK)
- 2人(タンデム or 友人と):①または③(安定して通話しやすい)
- 3〜6人のグループ:②(メッシュで途切れにくい)
- 将来的に人数が増える:②を優先(買い替え回避)
- コスパ重視でまず試したい:①(ただし拡張性は割り切る)
インカムは「全員が同じシリーズに揃っているとラク」になりやすいギアです。仲間がすでに使っているメーカー・方式(Bluetooth/メッシュ)が分かっているなら、それに合わせるのが最短ルートです。迷ったら、まずは「一緒に走る人数」と「通話が必要な頻度」だけ決めてください。そこから外れないモデルを選べば、買った後の満足度は大きく上がります。

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