通勤手段として原付二種を検討している20代から40代のあなたに向けて、燃費・維持費・収納力の3軸で代表7車種を比較します。スクーターとカブ系で何が違うのか、PCX125とアドレス125のどちらが自分に合うのか、5年所有した時の総コストはどれくらいか。通勤用の原付二種は「通勤距離×実燃費×5年TCO」の3軸で選ぶと、年間で数万円のコスト差が出ます。
- 片道5km以内:アドレス125 or ディオ125(軽量・コスパ重視)
- 片道5-15km:リード125 or ジョグ125(収納+燃費のバランス)
- 片道15-30km:PCX125 or バーグマンストリート125EX(高速安定)
- 長期所有・年1万km超:スーパーカブ110 / クロスカブ110(耐久性王者)
- カタログ燃費の8-9割が現実値、給油間隔の計算は実燃費基準で
原付二種の通勤向き判断軸 — 燃費・維持費・走行距離

原付二種通勤の3つの判断軸
原付二種の通勤車種選びは「燃費の数字だけ」「車両価格の安さだけ」で決めると後悔します。WMTC公式燃費はあくまでモード値で、実燃費はその8-9割が現実です。さらに5年所有の総保有コスト(車両価格+5年維持費+下取り価格想定)で見ると、初期投資が安い車種が必ずしも得とは限りません。通勤距離・実燃費・5年TCOの3軸で判断するのが、後から「やっぱり別の車種にすればよかった」を防ぐ近道です。
原付二種は「通勤距離×実燃費×5年TCO」の3軸で選ぶと、年間で数万円のコスト差が出る。
燃費(WMTC値と実燃費の乖離率)
競合記事はWMTCモード値だけ並べることが多いですが、実際にあなたの財布に影響するのは「実燃費」です。WMTC値と実燃費には10-20%程度の乖離があり、特にスクーター系は乖離が大きい傾向があります。給油頻度の計算は必ず実燃費ベースで行います。実燃費を無視して「カタログ最強モデル」を選ぶと、給油計画や航続距離の見積もりが狂います。
公式情報
WMTC(Worldwide Harmonized Motorcycle Test Cycle)はバイクの統一燃費試験。実走行よりエアコンや渋滞要素が控えめなため、実燃費はWMTC値の8-9割が一般的です。出典: ホンダ公式、MotorFan 燃費記事
WMTC値ランキングと実燃費の乖離
2026年現在の原付二種WMTC値トップはホンダ車が独占しています。モンキー125が68.7km/L、スーパーカブ110とクロスカブ110が67.9km/L、グロムが67.8km/L、スーパーカブC125が67.8km/Lで、ホンダ車が圧倒的です。スクーター部門ではスズキのバーグマンストリート125EXが56.0km/Lでトップ、続いてホンダ ディオ125が55.6km/L、スズキ アヴェニス125が54.3km/Lの順です。
ただし実燃費はモード値の80-90%程度に落ち着くケースが大半です。市街地中心の通勤では更に1割下がることも珍しくありません。「カタログ68km/Lだから1.5Lで100km走れる」と単純計算しないことが大切です。実走行では1.5Lで75-85km程度が現実値で、給油タイミングは早めに来ます。
燃費から計算する月間ガソリン代
片道15km・往復30km・週5日・月20日通勤で、月600km走行を想定します。実燃費40km/Lのスクーター(PCX125想定)なら月15Lの消費、レギュラー価格170円/Lで月2,550円、年間3万600円です。実燃費55km/Lのカブ110なら月10.9Lで1,853円、年間2万2,236円と、ガソリン代だけで年間8,000円差がつきます。さらに通勤距離が伸びれば差額も比例して大きくなります。
5年所有なら4万円差です。「燃費の数字」が小さく見えても、5年で計算するとボディブローのように効いてきます。出典: ウェビック 燃費の良い原付二種一覧
維持費構造(年間トータルとTCO視点)
原付二種の維持費は車検不要のため、中型バイクと比べて圧倒的に安いです。年間トータルで4万円前後が標準的なライン。ただし任意保険の入り方で大きく変わるため、ファミリーバイク特約の活用が必須です。任意保険を単独契約にすると年5-7万円増えるので、家族の自動車保険がある場合は必ず特約付帯を検討しましょう。
維持費の落とし穴
原付二種は車検不要ですが、整備不良のまま走るのは違法です。年1回の定期点検と消耗品交換(タイヤ・ブレーキパッド・チェーン・オイル)で年間2万円程度を別途見込みます。新車保証期間中は予防整備のコストが下がります。出典: MONKEY HEAVEN PCX125維持費
年間維持費の標準計算
軽自動車税が年2,400円、自賠責保険が年7,000円前後(2年契約で1万4,000円)、任意保険はファミリーバイク特約で年1万5,000円程度、ガソリン代が年3万円前後、消耗品・点検費用が年2万円程度。合計すると年間7-8万円が標準ラインです。任意保険を単独契約にすると年5-7万円増えます。
新車購入の場合、初年度は車両価格が乗るため一時的な支出は大きくなりますが、ローン金利を考慮しても3-5年で減価償却されます。中古購入なら初年度の負担を抑えられますが、保証期間と整備履歴の確認が必須です。年間走行距離が少ない人ほど中古車のメリットが大きく、距離を走る人は新車保証込みで考えます。
5年TCO(総保有コスト)の計算
車両価格+5年間の維持費の合計で比較すると、PCX125(車両40万円+5年維持費35万円=75万円)、リード125(35万円+35万円=70万円)、アドレス125(25万円+35万円=60万円)、スーパーカブ110(30万円+30万円=60万円)程度の差になります。下取り想定(5年後の中古相場の50-60%)を含めると、リセール強い車種ほど実質負担が下がります。
PCX125はリセール強くTCOで盛り返すケースが多く、アドレス125は初期投資が安い分リセールも安い特徴があります。長期所有なら車種ごとのリセール傾向も購買判断に入れます。ホンダ車全般がリセール強く、スズキ車は新車購入直後の値下がりが大きい一般傾向があります。
収納力(メットイン容量と日常運用)

通勤バイクの隠れた重要要素が収納力です。フルフェイスヘルメットが入るか、A4書類カバンが入るか、雨具一式を常備できるか。スペックシートの「メットイン容量」を必ず確認します。容量数値が同じでも、シート底面の形状でヘルメットが入らないケースがあるため、実車確認が安全です。
収納の現実
メットイン容量30Lでもフルフェイスが入らない車種があります(ヘルメット形状とシート底面形状の相性問題)。買う前に実際に自分のヘルメットを店頭で入れて確認するのが安全です。試乗時に必ずチェックしてください。
主要モデルのメットイン容量
リード125は37Lで原付二種スクーターのトップクラス、PCX125は28L程度、アドレス125は20L程度、ジョグ125は20L弱、ディオ125は18L程度です。リード125とPCX125の差は約9L=週末の買い物袋1個分の差になります。日常の利便性で言うと、リード125の収納力は通勤専用には過剰なほどですが、買い物・週末利用も視野に入れるならアドバンテージです。
カブ系(スーパーカブ110・クロスカブ110)はスクーターと違いメットインがなく、リアキャリアにボックスを後付けする運用が標準です。GIVI製のリアボックス(30-45L)を追加すると、スクーターと同等以上の収納力を確保できます。出典: ホンダ公式
収納力で泣くケース
「PCX125を買ったがフルフェイスが入らずシステムヘルメットに買い替えた」「メットインに雨具を入れたらヘルメットが入らない」というよくある失敗例があります。事前に自分の通勤装備一式(ヘルメット・グローブ・雨具・書類カバン)を仮想的に入れて、足りるかシミュレーションしましょう。買ってから「収納が足りない」では遅いです。
収納が不足する場合、リアボックスの後付けで解決できます。35L程度のボックスで1万5,000円から3万円。装着するとデザインが大型化する点と、駐輪場の取り回しが変わる点に注意します。バイクカバーのサイズも変わるため、関連用品の買い替えコストも見ておきます。
走行距離別の最適解
通勤距離が変われば最適な車種も変わります。同じ「原付二種」でも、片道5kmの近距離と片道30kmの長距離では求める性能が大きく違うため、距離別マトリクスで判断します。「とりあえずカタログ最強のカブ110」では、近距離通勤者にはオーバースペックです。
距離別の判断軸
近距離は軽量・取り回し優先、中距離は燃費・収納のバランス重視、長距離はシート快適性・高速安定性が重要になります。同じ通勤でも片道15分と片道45分では疲労度が桁違いです。
片道5km以内(近距離通勤)
近距離なら軽さ・取り回しの良さ・コストの安さが最優先。アドレス125(車両重量98kg・実勢25万円前後)、ディオ125(同97kg・26万円前後)、ジョグ125(同96kg・25万円前後)が定番選択肢です。燃費差は実走では月数百円レベルなので、価格と取り回しで決めて問題ありません。
近距離通勤者は信号停止・発進の回数が多いので、押し歩きの軽さや乗り降りのしやすさが日常の満足度を左右します。ハンドルロックの操作性、サイドスタンドの安定性、シート高(低い方が足つき良好)も合わせて確認します。アドレス125はシート高755mmで小柄な人にも扱いやすい設計です。
片道5-15km(中距離通勤)
中距離になると燃費・収納・乗り心地のバランスが重要です。リード125(37L大容量メットイン・実勢31万円前後)、ジョグ125(軽量・燃費良・実勢25万円前後)が候補。郊外路を走る人はバーグマンストリート125EX(実勢27万円前後・燃費トップクラス)も視野に入ります。
中距離通勤者は雨天運転の頻度も高くなるため、シールドの有無・防風性能・タイヤサイズも判断材料に。リード125はフルフラットフロアで荷物を足元に置きやすく、雨具を着てもシート位置の調整がしやすい設計です。実用性で選びたい人はリード125が無難な選択になります。
片道15-30km(長距離通勤)
長距離になると体への負担が大きく、シート快適性・高速安定性・燃料タンク容量が重要です。PCX125(車両重量131kg・実勢40万円前後)はこのレンジの定番中の定番で、走行安定性とシート快適性で他を引き離します。バーグマンストリート125EX(同128kg・実勢27万円前後)はコスパで競合します。
カブ系(スーパーカブ110・クロスカブ110)も長距離派の根強い支持があります。実燃費55-60km/Lで給油間隔が長く、年1万km以上走るヘビーユーザーには維持費メリットが効いてきます。ただし収納はリアボックス前提なので、装着前提で予算を組みます。ヘビーライダーほど5年TCOで他を引き離します。
| 観点 | アドレス125 | リード125 | PCX125 | スーパーカブ110 |
|---|---|---|---|---|
| 車両価格(実勢) | 約25万円 | 約31万円 | 約40万円 | 約30万円 |
| WMTC燃費 | 53.8km/L | 50.5km/L前後 | 50km/L前後 | 67.9km/L |
| 実燃費目安 | 45-50km/L | 42-48km/L | 40-45km/L | 55-60km/L |
| メットイン容量 | 約20L | 約37L | 約28L | なし(リアボックス対応) |
| 車両重量 | 98kg | 114kg | 131kg | 101kg |
| 5年TCO目安 | 約60万円 | 約70万円 | 約75万円 | 約60万円 |
通勤向け原付二種おすすめ7車種 — 主要モデル徹底比較

ここからは前章の3軸(通勤距離・実燃費・5年TCO)に当てはめた、原付二種の具体的車種を順に紹介します。あなたの通勤スタイル・予算・所有期間に応じて、推奨モデルが変わります。スペックの羅列ではなく「どの距離・どの所有期間に合うか」の視点でまとめました。
「リード125は収納力・燃費・価格のバランスで総合1位、コスト重視ならアドレス125、プレミアム志向ならPCX125がおすすめ」
ホンダ PCX125(プレミアム王道スクーター)
原付二種スクーターの王様。長距離通勤の安定感・シート快適性・リセールバリューで他を引き離します。価格は40万円前後とプレミアム帯ですが、5年所有のTCOではリセール強さでアドバンテージが効きます。中古市場でも値崩れしにくく、買い替え時に下取り価格で取り戻しやすいのが特徴です。年間販売台数も原付二種スクーターのトップクラスを維持しており、ユーザーコミュニティ・整備情報・カスタムパーツの充実度も他を圧倒します。情報が豊富という点も、購入後の安心材料の1つです。
向いている人
片道15km以上の中長距離通勤、雨天運転が多い人、長期所有派、リセール重視派、見た目の質感を重視する人。納車待ちが発生することもあるため、購入計画は早めに立てます。
PCX125の基本スペック
排気量124cc、車両重量131kg、シート高764mm、メットイン28L、燃料タンク8.1L、WMTC燃費50km/L前後(実燃費40-45km/L)。アイドリングストップとABS標準装備で、安全性能と燃費効率がクラストップ。HSTC(ホンダ セレクタブル トルク コントロール)装備モデルもあり、雨天時の発進アシストが効きます。
2026年モデルからLEDヘッドライト・スマートキーが標準。デジタルメーターの視認性も高く、通勤での実用性が高い設計です。出典: ホンダ公式
PCX125の弱点
車両重量131kgは原付二種の中では重め。狭い駐輪場の押し歩きや、信号待ちでのバランス取りが負担に感じる人がいます。シート高764mmも身長160cm前後だと両足ベタ付きが厳しい場合があります。試乗で必ず足つきを確認します。シート高は意外に効く要素で、足つき不安があると停車時の緊張が日常的に蓄積します。
価格40万円前後は他車種より10-15万円高い水準です。「とりあえず通勤の足が欲しい」だけならオーバースペック。長期所有・雨天運転・週末ツーリング併用を視野に入れる人向きです。
ホンダ リード125(収納力No.1の万能型)

メットイン容量37Lで原付二種スクーターのトップクラス。「収納で困らないバイク」を求める人の本命です。価格はPCX125より10万円程度安く、収納力で逆転する設計が魅力です。買い物・週末利用との兼用も視野に入る、通勤の枠を超えた万能スクーターです。家族の足としても支持される実用性で、女性ライダーや小柄なライダーからも人気があります。スーパーマーケットの大袋・通勤バッグ・雨具をまとめて入れられる収納力は、生活全般のQOLを底上げします。
リード125のスペックと特徴
排気量124cc、車両重量114kg、シート高760mm、メットイン37L、燃料タンク6L、WMTC燃費50.5km/L前後(実燃費42-48km/L)。フルフラットフロアで足元の収納性も高く、買い物・週末利用も視野に入る万能スクーターです。デザインはPCX125よりカジュアル寄りで、好みが分かれる外観です。
口コミでは「フルフェイス2個入る収納力」「雨具とヘルメットを常備できる安心感」が高評価です。郊外通勤者にも対応する車格と装備で、コスパと実用性の両立が魅力。出典: リード125 vs PCX125比較
リード125の弱点
燃料タンク容量6Lはやや小さく、給油間隔が短めです。実燃費45km/Lなら満タン270kmで給油サイクルが回ります。長距離ツーリングを視野に入れる人にとっては手間です。週1回の通勤利用なら気になりませんが、月数回ツーリングする人は注意が必要です。給油所が少ない郊外を走る場合、満タンでも200km強で給油という運用になります。
シートの硬さがPCX125より気になるという声もあります。長時間運転では尻が痛くなりやすいので、片道30分超なら試乗で確認してください。シートカバーや低反発インソールで改善できます。デザイン面もPCX125のような高級感は控えめで、街中で「カジュアル」と評価される外観です。
スズキ アドレス125(コスパ最強エントリー)
車両価格25万円前後で「通勤用の最初の1台」に最適。維持費の安さと取り回しの良さで、近距離通勤者から圧倒的支持を得ています。スズキらしいシンプルさが特徴です。最初の原付二種、学生・新社会人の足、サブバイクなど、幅広い層に支持されます。新車保証期間中は予防整備のコストが下がる点もメリットで、中古ではなく新車購入のハードルが低い価格設定が評価されています。20代の独身ライダーや、家計の足としてバイク通勤を始める家庭の選択肢として、長年定番の地位を保ち続けています。
アドレス125のスペックと魅力
排気量124cc、車両重量98kg、シート高755mm、メットイン20L、燃料タンク5.2L、WMTC燃費53.8km/L(実燃費45-50km/L)。軽量で取り回しが楽、燃費も同価格帯では優秀、メンテナンス費用もスズキ車らしく抑え目です。スーパーカブ110と並ぶコスパ王の双璧。
近距離通勤・買い物・近場の用事という日常使い限定なら、アドレス125以上のコスパは現状ありません。学生・新社会人・主婦層に幅広く支持される定番モデルです。出典: YoungMachine 125ccスクーター走り比べ
アドレス125の制約
シンプルさが魅力ですが、ABSは標準装備でなく、装備面はPCX125より見劣りします。長距離・雨天運転・週末ツーリングを視野に入れるなら物足りません。「通勤専用+たまに買い物」用途で割り切る人向きです。割り切りが効く人ほど満足度が高い車種です。スマートキーやアイドリングストップなどの最新装備にこだわる人には物足りないでしょう。
リセール価格はやや弱め。5年後の中古相場は車両価格の40-50%程度に落ちる傾向があります。短期所有なら他車種の方が下取りで盛り返すケースがあります。長期所有前提なら問題ありません。買い替え予定がはっきり決まっていない人は、リセール強いホンダ車を選ぶ方が安心です。
スーパーカブ110 / クロスカブ110(ギア車耐久派)
スクーターとは全く異なるアプローチ。ギア車(4速ロータリーミッション)で操作の楽しさと、ホンダ伝統の耐久性・燃費が魅力です。年間1万km以上走るヘビーユーザーに選ばれます。新聞配達・出前の業務用としても長年支持されてきた信頼の証です。世界中で生産・販売されているグローバルモデルで、海外赴任先でも整備パーツが手に入る安心感は他車種にない強みです。長く付き合うパートナーとしての完成度が群を抜いています。
カブ系の独自性
スーパーカブシリーズは累計1億台超のロングセラー。耐久性は「世界一壊れないバイク」と評されるほどで、20万km走行も珍しくありません。長期所有なら最強の選択肢です。出典: ホンダ公式
スーパーカブ110の通勤適性
排気量109cc、車両重量101kg、シート高735mm、メットインなし、燃料タンク4.1L、WMTC燃費67.9km/L(実燃費55-60km/L)。軽量で燃費良好、整備も簡単で、コスパ・耐久性ともに王道の選択肢です。リアキャリアにボックス装着で収納力もスクーター並みに。整備の自由度も高く、自分でメンテナンスする楽しみがあります。チェーン駆動で機械の動きが分かりやすく、バイク整備を覚えたい初心者にも適しています。
ただしギア操作(ロータリーミッション)に慣れが必要で、初心者は最初の数日は戸惑います。一度慣れると操作の楽しさが癖になり、「カブ沼」にハマる人も少なくありません。
クロスカブ110との違い
クロスカブ110は同じ110ccエンジンを搭載しつつ、デザインをアウトドア寄りに振った派生モデルです。タイヤがブロックパターン寄りで悪路走破性が高く、見た目もスーパーカブより武骨。週末のキャンプ・林道ツーリングまで視野に入れるなら、クロスカブの方が満足度が高いです。アウトドアブームの追い風で人気が高まり、納車待ちが発生することもあります。
価格はクロスカブ110が約36万円、スーパーカブ110が約30万円前後で6万円差。純粋通勤ならスーパーカブ、週末アクティビティ併用ならクロスカブが住み分け基準です。
新型・話題モデル(ディオ125・バーグマンストリート125EX)

2024年以降に発売・モデルチェンジした新興モデル群。コスパ・燃費・装備で既存モデルと競合し、選択肢が広がっています。「定番にこだわらず最新モデルを試したい」人や「装備の新しさを取りたい」人に注目されています。価格・燃費の競争が激化する中、後発モデルは既存定番を意識した装備で訴求してきており、ユーザーにとっては選択肢が増えて嬉しい状況です。ディオ125とバーグマンストリート125EXは特に注目度が高く、購入候補に加える価値があります。発売年が新しい分、口コミやレビュー数はまだ発展途上ですが、メーカー公式の品質保証は変わりません。
ホンダ ディオ125
排気量124cc、車両重量97kg、メットイン18L、WMTC燃費55.6km/L。アドレス125と直接競合する価格帯(実勢26万円前後)で、ホンダ車らしい仕上げと信頼性が武器です。エンジンはeSP+(新世代エンジン)でアイドリングストップ対応。近距離通勤の新たな選択肢として注目されています。シート高765mmで小柄なライダーにも扱いやすく、女性ライダーや初心者の選択肢にも入ります。
収納力ではアドレス125より若干小さいですが、ホンダ車のリセール強さで5年TCOでは互角以上。初めての原付二種でもホンダブランドの安心感を取りたい人向きです。
スズキ バーグマンストリート125EX
排気量124cc、車両重量128kg、メットイン約21L、WMTC燃費56.0km/L(クラストップ)。実勢27万円前後で、PCX125より低価格ながら燃費でリード。長距離通勤のコスパ重視派にとって新たな選択肢になっています。シート快適性も中距離以上をこなせる作り込みで、価格を抑えながら長距離通勤の安定感を求めるユーザーに刺さります。
装備面はABS・電子制御スロットルなど現代的な仕様。スズキ車らしい合理性と燃費効率で、「PCX125は高すぎる、でも長距離通勤の安定感は欲しい」というニーズに応えます。出典: e燃費 原付2種スクーター11選
失敗しやすい選び方と全体総括
競合記事ではあまり言語化されない「買って後悔した」パターンを3つ整理します。事前に知っておくことで、無駄な出費と買い替えの手間を回避できます。バイクは安い買い物ではないので、失敗パターンを把握しておく価値があります。
パターン1: 燃費だけで決めてしまう
「カブ110が燃費No.1だからこれにしよう」と決めるパターン。確かに燃費はトップクラスですが、ギア操作が必要で、スクーター慣れしている人にはストレスです。月のガソリン代差は実走で1,000円前後しかないため、燃費差より「自分が毎日快適に運転できるか」が優先です。
同じことが「アドレス125は安いから」「PCX125はリセール強いから」にも言えます。1つの軸だけで決めると、運転時の不満がボディブローのように効いてきます。距離・燃費・収納・操作性の4軸でバランスを取ります。
パターン2: 試乗せずに通販・遠方の中古を買う
原付二種は試乗できない店舗も多いですが、足つき・シート快適性・メットイン容量は実物確認が必須です。「身長165cmだから足つき大丈夫だろう」と思って買ったら、シート高764mmのPCX125で両足が浮く、というケースは少なくありません。試乗できなくても店頭で跨らせてもらうだけで分かることが多いです。
遠方の中古車を整備履歴未確認で買って、納車後すぐにトラブルが出るケースも頻発します。可能なら最寄りのバイクショップで実車確認、もしくはメーカー認定中古車(保証付き)から選ぶことを強く推奨します。
パターン3: 任意保険を後回しにする
「自賠責入ってるから大丈夫」と任意保険なしで通勤を始めるのは大きなリスクです。自賠責は対人補償のみで、自分のケガ・相手の物損・自分のバイク修理は対象外。事故時の損失は最低でも数百万円規模になります。
原付二種ならファミリーバイク特約(自動車保険のオプション)で年1万5,000円程度。任意保険単独でも年3-4万円で済むため、必ず加入してください。「年間維持費」を計算する時は任意保険込みで考えるのが現実的です。
購入前の最終チェック
店頭で必ず実車を跨り、足つき・シート快適性・メットイン容量を確認します。試乗ができれば30分程度走らせて、加速感・取り回し・振動を体感します。ローン金利・任意保険・初回点検費用も含めた「初年度の総額」を販売店に見積もってもらいます。「車両本体価格+諸経費」だけでなく1年後・3年後のメンテナンス費用見積もりも依頼するのが安全です。
納車後3か月は初期不良が出やすい時期。違和感(異音・振動・始動性)があれば早めに購入店に連絡します。新車保証期間内なら無料修理対応されることがほとんどです。スマートフォンに「整備記録アプリ」を入れて、給油記録・点検記録を残すと、リセール時にもプラスに働きます。
実装チェックリスト
ここまでの内容を踏まえ、原付二種を通勤用に購入する前のチェック項目を整理します。1つでも引っかかる項目があれば、別車種も比較対象に入れることを推奨します。あなたの通勤スタイルに完全に合致するモデルが見つかるまで、焦って決めないのが失敗を避ける最大のコツです。チェック項目は5つあり、すべてクリアできるモデルを「最終候補」として絞り込みます。試乗・見積もり・任意保険手続きの3つを並行進行することで、納車までの時間を短縮できます。
次にやること(最短ルート)
- アドレス125 / ディオ125 が向いている人: 片道5km以内の近距離通勤、車両価格25万円台、初めての原付二種
- リード125 が向いている人: 片道10km前後、収納力重視、買い物・週末利用との兼用、フルフェイス2個入れたい
- PCX125 が向いている人: 片道15km以上の中長距離、長期所有派、リセール重視、雨天運転が多い
- スーパーカブ110 / クロスカブ110 が向いている人: 年間1万km以上走るヘビーユーザー、長期所有派、ギア操作OK
- バーグマンストリート125EX が向いている人: PCX125は高い、でも長距離通勤の安定感は欲しい、コスパ重視
関連記事として、原付二種の任意保険選び・通勤バイクブーツの選び方・125ccおすすめヘルメットも合わせて参考にしてください。装備全体を整えることで、毎日の通勤が快適になります。

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