あおり運転や追突の備えに、前後2カメラのバイク用ドラレコを「できれば自分で安く付けたい」と考えていませんか。前後2カメラが工賃で高くなるのは配線が2系統に増えるからで、その同じ難所をDIY工程に翻訳し、機種選びからショップ工賃、持ち込みの損益分岐までを実在機種と相場データで一気通貫に案内します。費用を抑えたい20代後半〜40代のライダーへ、判断材料を渡す記事です。
前後2カメラのバイク用ドラレコの選び方とおすすめ機種

前後2カメラのバイク用ドラレコは、後方の追突やあおり運転まで記録できるのが最大の利点です。まずは選ぶ基準を押さえ、価格帯マップで自分の予算に合う機種を絞り込みましょう。
前後2カメラを選ぶ理由と前1カメラとの違い
そもそもなぜ前後2カメラなのか、前1カメラとの違いから整理します。
後方まで記録できるのが前後2カメラの最大の強み
前後2カメラのドラレコは、後方の追突やあおり運転まで記録できるのが最大の利点です。前1カメラは前方のみなので、信号待ちでの追突や後方からのあおり運転が起きても、後ろからの映像が残りません。
事故やトラブルの原因追及や保険請求のときに、後方の証拠がないと立場が弱くなるリスクがあります。それに対して前後2カメラなら、後方の危険をしっかり記録でき、万が一のとき証拠を手に入れられるという安心感が得られるわけです。特にあおり運転の事案が増えている昨今では、後方の映像の価値は高まっています。実際、信号待ちでの追突や駐車中のあて逃げは前方カメラの死角で起こることが多く、後方を映していなければ相手の車両やナンバーを特定できません。前後2カメラなら前後どちらのトラブルでも映像が残るため、保険会社や警察に提示できる証拠の幅が広がり、示談交渉でも有利に働きやすくなります。
前後で『配線が2系統』に増える点を先に理解する
一方、前後2カメラは配線が2系統に増えるため、取り付けと工賃の手間がぐんと上がります。前1カメラなら配線は1本で済みますが、前後2カメラはリア配線をシート下やテールランプまで取り回す必要があります。その結果、取り付け難度や工賃も当然高くなってきます。
具体的には、参考(参考)によると前方のみの取り付け工賃が10,000〜15,000円に対し、前後2カメラでは15,000〜30,000円が相場で、工賃だけで5,000〜15,000円の差が出ます。
後方の備えが必要かどうかで、前1カメラか前後2カメラかを判断することが大切です。安さだけで前1カメラを選ぶと後方トラブルに弱い状態になりますが、後方の映像が要らないなら前1カメラでも十分です。自分のバイクライフにおいて、後方の記録がどれほど重要かで選択肢が変わる、という点を押さえておくと選びやすくなります。
失敗しない選ぶ基準(防水IP・画角・解像度・GPS・駐車監視)
前後2カメラに絞ったうえで、機種を比べる前に見る基準を5つに整理します。
雨に強いかは『カメラ部』と『本体』のIP等級で見る
防水は数字で確認することが大切です。IP等級(防塵防水の国際規格で、数字が大きいほど高い)をカメラ部と本体に分けて見る必要があります。というのも、カメラ部と本体で等級が異なる機種が実際にあるからです。
例えばEDR-21Gα(参考)はカメラ部がIP66/67、本体がIP55という仕様です。一方AKEEYOの998系(AKY-998G/後継998GX)(参考)は本体とカメラの両方がIP67という統一された設計になっています。前後2カメラはリア部分が雨や洗車の水流に晒されやすいため、カメラ部のIP等級もしっかり確認しないと、後から思わぬ防水不足で後悔することになります。
画角・解像度・GPS・駐車監視で用途に合わせる
自分の使い方に必要な機能だけ選ぶことが無駄をなくすコツです。画角は広いほど隣車線まで映りますが、広角140〜162°あれば隣車線の危険な割り込みもカバーできます。解像度とフレームレート(1秒あたりのコマ数)は、AKY-998Gの1080P/60fps程度あれば、ナンバープレート認識には十分です。
GPSがあれば走行スピードと位置を記録できるため、事故時の速度証明に役立ちます。駐車監視は常時電源の引き込みが必要になりますが、長時間の駐車が多いなら、夜間の盗難やあて逃げ防止に有効です。毎日乗るならGPS搭載を優先し、長時間駐車が多いなら駐車監視対応の機種を候補にする、という具合に分岐させましょう。
スマホ連携(Wi-Fi/アプリ)があると映像確認が早い
Wi-Fi/アプリ対応だとその場で映像を確認できるという大きなメリットがあります。非対応だとSDカードを抜いてパソコンで確認する手間がかかり、事故直後に証拠をすぐ保存したいときに不便です。
VSYSTO A2F(参考)やAKEEYOはスマホ連携に対応しており、Wi-Fiで本体と繋ぐだけで映像閲覧ができます。特にあおり運転やトラブルが起きたときは、その場で映像を相手に見せて話をつけたいシーンもあるでしょう。スマホ連携があると、そうした急ぎの場面でも素早く対応できます。
おすすめ機種の価格帯マップ(国産プレミアムEDR-21Gα/コスパ中華系AKEEYO・VSYSTO)
基準が決まったら、価格帯で機種を住み分けて予算から逆引きします。
| 機種 | 参考価格 | 主な仕様 |
|---|---|---|
| EDR-21Gα | 希望小売44,880円(税込)/実売は3.4万円前後〜(参考) | 前後2カメラ・FullHD・対角162°・カメラIP66/67・GPS搭載 |
| AKY-998G | 49,200円(税込)※参考 | 前後2カメラ・1080P/60fps・画角140°・IP67・GPS内蔵(型番違いの後継あり・要確認) |
| VSYSTO A2F | 約29,800円前後(参考) | 前後1920×1080P・画角150°・カメラIP67・駐車監視対応 |
| DDR-S100 | 20,900円(参考)(税込) | 前1カメラ・1920×1080P・画角120°・IP66相当(比較用) |
IP等級の読み方:IP67の場合、最初の数字「6」は防塵等級(0~6)、あとの「7」が防水等級(0~8)を示します。防水等級では、IP6が「強い水流でも浸水しない」、IP7が「深さ1mの水に30分浸漬しても浸水しない」という意味です。バイク用ドラレコはIP65以上(防水等級5以上)が実用的な目安になります。
安心して長く使うなら国産プレミアムのEDR-21Gα
裏取りが最も強く、国産で安心を重視するならEDR-21Gαをお勧めします。希望小売44,880円(税込)という価格設定で、実売は価格.comで3.4万円前後〜と希望小売より安く流通しており、公式スペックや価格.com登録など情報源が確かです。前後2カメラでFullHDの広角対角162°、カメラ部がIP66/67で雨や洗車にも強く、GPS搭載で走行記録も残せます。
国内メーカーの日本語サポートが得られることも、長く使ううえでの安心要素になります。価格は他機種に比べやや高めですが、信頼性を求める方や長期間の使用を想定している方、後方のあおり運転対策や追突時の証拠確保を確実にしたい場合には、最適な選択肢となります。
費用を抑えたいならコスパ中華系のAKEEYO・VSYSTO
予算を抑えたいならコスパ重視の中華系が選択肢です。VSYSTO A2Fは約29,800円前後の流通価格で、前後1920×1080P同時録画に対応し、カメラ部IP67で駐車監視も備えています。国産プレミアムの3分の2程度の予算で前後2カメラの機能を実現できるのが魅力です(2026年6月時点の参考価格)。
一方AKY-998Gは希望小売49,200円(税込)で、1080P/60fpsの滑らかな映像とGPS内蔵が特徴です(価格・仕様は型番違いの後継モデルもあるため購入前に最新情報を確認してください)。双方ともスマホ連携に対応しており、その場で映像確認できるため、トラブルが発生したときも素早く対応できます。コストは抑えたいが前後2カメラの基本性能は確保したい、スマホで映像をその場で確認できる利便性を重視したいという方向けの選択肢です。
前後2カメラとして選ばないほうがよい機種に注意
比較表に記載したデイトナDDR-S100は、前のみの単一カメラなので前後2カメラの備えにはなりません。安価な前1カメラの比較対象として表に載せていますが、「前後両方を記録したい」という目的なら除外すべき機種です。
前後2カメラが必要な場合は、EDR-21Gα・AKY-998G・VSYSTO A2Fの3本柱から選ぶことをお勧めします。DDR-S100は後方の記録不要で、フロント映像だけあれば十分という方向けの代替案と考えてください。
前後2カメラを自分で取り付ける手順と難所(DIYガイド)

前後2カメラは自分でも取り付けられますが、難度は中くらいで、リア配線の取り回しが前1カメラより手間です。準備→電源取り出し→カメラ位置と配線の順に、難所を1つずつ押さえていきましょう。
必要な工具と準備、作業時間の目安
まずは手を動かす前の準備からです。工具と作業時間の見通しを立てます。
- 工具とACC分岐ハーネスキットを用意する
- バッテリーを外して安全を確保
- カメラの取付位置を決める
- ACC電源を取り出し配線を接続
- 配線を取り回し防水処理をする
- 動作を確認して完成
そろえる工具とACC分岐ハーネスキット
ACC分岐ハーネスキット、電工ペンチ、結束バンドをまず用意します。ACC分岐ハーネスキットがあると配線接続が簡単になるのが重要です。ACC電源というのは、エンジンをかけたときだけ通電する電源のことです。
このキットがあれば、バイク純正の配線を直接いじらずに済み、作業ミスのリスクが大幅に下がります。電工ペンチは配線の芯線を剥いたり接続したりするのに要ります。結束バンドは配線を固定し、走行中の揺れで配線がたるんだり引っ張られたりするのを防ぎます。これら3つが揃えば、基本的な作業は進められます。ホームセンターやネット通販で全てそろう手軽さも、自分で取り付ける人が増えている理由です。なお、ACC分岐ハーネスは車種ごとに対応形状が異なる場合があるため、購入前に自分のバイクの電源カプラー形状を確認しておくと、作業当日に部品が合わずに止まる失敗を防げます。配線を切らずに分岐できるタイプを選べば、純正配線を傷つけずに元へ戻せるので安心です。
難易度は『中くらい』、時間は1〜3時間を見込む
バイクの前後ドラレコ取り付けは、難易度は中くらい、理由はACC電源取り出しの配線作業と配線の取り回し(参考)です。丸1日は不要ですが片手間では終わりません。
作業時間の目安は1〜3時間程度と見ておいて、作業に集中できる時間を前後で確保することが大切です。配線の取り回しと防水処理にいちばん時間がかかります。
作業中に分断されると、配線の接続や防水処理でミスが増える可能性があります。途中で時間切れにならないよう、あらかじめ休日を選んで計画的に進めることをお勧めします。初心者でも焦らず進められる時間設定です。
電源の取り出し方──ACC連動とバッ直の使い分け(駐車監視とバッテリー上がりの天秤)
工具がそろったら、最初の山場である電源の取り出しに進みます。
基本はACC連動電源、駐車監視がほしいときだけバッ直を検討
ドラレコの電源は、ACC電源(連動)を基本としてお勧めします。ACC電源とは、エンジンをかけたときだけ通電する電源のことです。エンジン連動でいいなら、ACC電源を取り出す方式で十分ですから、複雑な配線作業を避けられます。
駐車中も録りたいときだけバッ直を検討してください。バッ直というのは、バッテリーから直接電源を取る方式のことで、エンジンが切れていても常時電源が通り続けます。ナンバー灯の配線接続箇所などからACCを取得できるため、ACC分岐ハーネスが便利(参考)で、バイク純正の配線を直接いじる必要がありません。バッテリーへの負担を考えると、ACC方式のほうが乗車中の運用には向いています。
バッ直は『乗らない期間のバッテリー上がり』に注意
バッ直で駐車監視をするなら、電圧カットオフ機能の有無を必ず確認してください。電圧カットオフとは、バッテリー電圧が下がると自動で給電を止める機能です。常時電源は乗らない期間に放電が続き、バッテリーが上がるリスクがあります。
毎日乗るならACC電源で十分ですが、週末だけしか乗らないなら、電圧カットオフ付きを選んでください。使い方に応じて電源方式を使い分けることが、後々のバッテリートラブル防止につながり、余計な修理費を避けられます。
バッ直=駐車監視はバッテリー上がりに注意
バッ直で駐車中の録画機能を使うなら、電圧カットオフ機能の有無を必ず確認してください。乗らない期間が長いほどリスクが高まります。
バッテリー脱着はマイナス端子から外す
作業前にバッテリーを脱着する場合、手順が非常に重要です。マイナス端子から先に外し、その後にプラス端子を外してください。この順番は、ショート(火花)を防ぐ基本中の基本手順です。
順番を逆にしてプラス端子から外してしまうと、工具が車体(アルミなど導電性の部品)に触れた瞬間にショートする恐れがあります。配線作業の前後で、この簡単ながら重要な手順を押さえておくことが、安全な作業の第一歩です。
後方カメラの配線取り回し(ナンバー/サイドステー→シート下)と取付位置・防水の難所
電源が取れたら、前後2カメラ最大の難所であるリア配線と取付位置に取りかかります。
取付位置は『振動・雨・死角・盗難』の5条件で決める
カメラの取付位置は、5つの条件から選びます。
- ①振動が少ない
- ②雨が直接当たりにくい
- ③動く部品に触れない配線
- ④死角が少ない
- ⑤手が届きにくく工具が要る(盗難対策)
具体的には、前カメラはスクリーン裏やミラーステーがおすすめです。ハンドルバーの中央は走行中の振動が大きいため避けて、安定した位置を選びましょう。リアはナンバーステーやサイドステーのボルト穴にL字金具を使って固定(参考)します。取付位置を先に決めてしまうと、配線の取り回しも効率よく進めやすくなります。
リア配線はシート下まで通し、本体はSDカードを抜ける場所へ
前後2カメラの最大の手間は、リアの配線をシート下まで取り回す作業です。リアのカメラから出た配線をサイドステー側に沿わせ、シート下まで通して本体につなぎます。本体はシート下にマジックテープで固定することで、SDカードを取り出すときも容易です。
配線は、走行中の揺れで外れないよう結束バンドで定期的に固定しながら取り回します。リア配線が2系統に増える分、前1カメラの取り付けより手順が増え、ここが「中くらいの難易度」と言われる理由です。丁寧に進めれば自分でも十分対応できます。
シート下にマジックテープで本体を固定するのは、SDカードを定期的に取り出す必要があるから。走行中の映像確認なら良いですが、事故時の映像保存を考えると、取り出しやすい位置への固定は重要なポイントです。
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防水処理不良・ヒューズ容量超過・配線かみ込みが3大失敗
前後2カメラの取り付けで最も注意すべき失敗パターンは、防水処理の不良・ヒューズ容量のミスマッチ・配線かみ込み(参考)の3つです。
防水処理を甘く見ると、接続部から雨水が浸入し、内部で短絡して故障につながります。また、ヒューズ容量の選定を間違えると、正常に動作していてもヒューズが飛び、電装トラブルの原因になります。配線は、フェンダーの接合部など可動部で挟まれると被覆が傷つき、ショートのリスクが増します。
これら3つを防ぐには、接続部の防水処理を丁寧に行い、配線をフェンダーやボルト周辺で挟まれないよう結束バンドで保護することが大切です。配線の取り回しに時間をかけるほど、後々のトラブルを防ぐ投資になります。
ショップ取り付けの工賃相場(前後2カメラ)と持ち込みの損益分岐
自分での取り付けに不安があるなら、ショップ依頼の工賃相場も知っておきましょう。前後2カメラは配線が2系統に増えるぶん前1カメラより高く、用品店ごとにも差があります。
用品店4社の工賃比較(南海部品・ナップス・ライコランド・2りんかん)
まずは大手用品店の前後2カメラ工賃を、実調査の数字で見比べます。
前後2カメラの相場はおおむね1.5万〜2.5万円
前後2カメラの工賃は、概ね15,000〜25,000円が目安(参考)です。複数の用品店に聞き取り調査した結果をまとめると、このレンジが全体相場の中心になっています。前1カメラと異なり、後方カメラの配線処理が必要になるため、工賃は必然的に上がるわけです。
4社の具体的な数字を挙げると、南海部品が4社中最安で約12,100円〜です(2023年8月の聞き取り調査)。これに対してライコランドとナップスは約17,600円〜、2りんかんは約15,800〜25,800円と幅が出ています。4社の中で南海部品は圧倒的に安く、2りんかんの上限に比べるとおよそ倍の開きがあります。
この価格差は、カウル脱着の要否や配線加工の内容、そしてバイク車種による施工難度の違いによって生まれます。シート下の狭い空間に配線を通す必要があるなど、作業の複雑さで費用が変わってくるためです。
店舗ごとの差は数千円、調査時点と条件で動く
同じ条件のバイクでも店によって数千円から数万円の違いが出るため、事前に見積もりを取ることが大切です。南海部品の12,100円に対して、2りんかんの上限は25,800円と倍以上の開きがあります。このような差が生まれるのは、各店舗の工賃体系が異なるためです。施工スタッフの技術や経験値によっても作業時間が変わり、それが最終的な工賃に反映されることもあります。
重要なのは、これらの数字が2023年8月の調査時点のものであり、現在はキャンペーンや店舗の人手不足などで変動している可能性があるという点です。店舗に連絡する際は、あなたのバイク車種を具体的に伝え、見積もり時点での最新料金を確認することをお勧めします。
調査時点に注意 今回引用した金額は2023年8月の聞き取り調査時点のものです。店舗やキャンペーン、乗っているバイクの車種で変動します。正確な工賃を知りたいときは、必ず店舗に見積もりを取ってください。
工賃が上下する要因(カウル脱着・車種・配線加工)
同じ前後2カメラでも工賃に幅があるのは、追加作業の有無が効くからです。カウル脱着など追加作業は+3,000〜12,000円(参考)かかり、車種による難易度の差も工賃を左右します。
カウル車はカウル脱着で工賃が上乗せされる
カウル付き車種(車体を覆う外装パーツのある車種)はネイキッド(カウルのない車種)より工賃が高くなるのは、配線の取り回しに手間がかかるからです。ネイキッド車では配線が外側に露出していて比較的シンプルですが、カウル車は配線をカウルの内側に通す必要があり、そのためにはカウルを脱着しなければなりません。
脱着作業自体に加えて、内部配線の適切な位置決めや配線の固定方法も丁寧に施工する必要があり、この手間が追加額として加算されるわけです。実際には配線の取り回し、パネルの復旧、配線の傷つき防止など複数の工程が発生するため、脱着から復旧まで一連の工程が増えます。見積もりを取るときは、あなたの車がカウル付きかネイキッドかをしっかり工場に伝えることが大切です。
車種タイプで難易度も工賃も変わる
バイクの車種タイプによって、ドラレコ取り付けの難易度は大きく変わります。ネイキッド車は配線が露出していて、カメラの設置位置も比較的自由度が高く、工賃は抑えめです。フルカウル車は前後のカウルに配線を隠す必要があるため、内部配線の経路を工夫する手間が増え、工賃も高くなります。原付二種スクーターはフロントカウル内部が狭く、配線をコンパクトに収める工夫が必要で、独特の難しさがあります。
このように車種ごとに作業内容が異なるため、工場に持ち込むときは単に「前後カメラを付けてほしい」ではなく、「自分のバイクの車種と現在の配線状況を見て見積もってほしい」と具体的に伝えると、正確な費用が把握できます。整備工場での前後2カメラ取り付けは1.2万〜1.8万円程度(参考)が相場ですが、これはネイキッド・カウル・スクーターの中間的な費用と考え、自分の車種を踏まえて見積もり依頼することが重要です。
本体は店で買う?持ち込む?──工賃差で相殺される損益分岐
工賃の構造がわかると、悩ましいのが「本体を通販で安く買って持ち込む」選択です。一見、本体代で節約できても、持ち込み工賃の上乗せで結果的に損になることもあります。ここでは、通販購入と店舗購入でトータルコストにどれほど差が出るのかを見ていきます。
持ち込みは工賃が数千円上乗せされる
本体を店外で用意して持ち込むと、工賃に追加がかかります。持ち込み追加は2,500〜8,000円が目安です。この追加工賃が発生するのは、お店が本体の動作確認や保証対象外のリスク増加を理由に徴収するためです。
一方、店舗で本体を購入した場合は、工賃が下がるとの情報もあります。複数の源から聞き取ると、店舗購入時なら5,000〜9,000円に下がるとの情報(参考)がありますが、幅や伝聞であるため店に確認が必須です。
通販の値引きが持ち込み追加で消える損益分岐を計算する
本体の値引き額が持ち込み追加額を上回るかで判断することが鍵になります。たとえば通販で5,000円安く買えても、持ち込み追加が8,000円なら逆に損です。逆に値引きが8,000円以上あれば、持ち込みが得になります。
前後2カメラの工賃相場は15,000〜30,000円なので、値引き額がこの幅を超える持ち込み追加分を吸収できるか天秤にかけることが重要です。持ち込み追加の上限8,000円を考えると、最低でもそれ以上の値引きを見つけることで初めて採算が取れます。
持ち込みが得な人
通販での値引き額が持ち込み追加(2,500〜8,000円)を上回る場合。例えば8,000円以上安い本体が見つかれば、持ち込みで差し引きメリットが出ます。送料無料や複数同時購入割引なども含めて計算しましょう。
店で買うほうが得な人
通販の値引きが少ない(3,000円程度以下)、または面倒を避けたい場合。持ち込み追加で相殺されるリスクを回避でき、保証も一本化でき、取付後にトラブルがあった際の対応が安心です。
「安く買ったつもりが損」を避ける確認手順
工賃を先に確認せず本体だけ通販で買うと、総額が高くなるリスクがあります。回避策は、取り付けを頼む店に「持ち込み工賃」と「店舗購入時の工賃」の両方を聞いてから本体を買うことです。店舗購入で工賃が下がる額は店により幅があり伝聞のため要確認ですが、これを先に把握しておけば本体購入の判断が立てやすくなります。値引き額と工賃差を見比べて、トータルコストが安いほうを選べば、「安く買ったはずなのに損した」という後悔を避けられるはずです。
自分で付ける vs ショップ依頼、どちらを選ぶ
最後に、自分で付けるかショップに頼むかの判断軸を整理します。浮く工賃と、失敗時に失う本体代・修理代・保証を天秤にかけて決めましょう。
DIY向きの人・業者依頼向きの人の判断チェックリスト
まずは自分がどちらタイプかを、電装知識・工具・時間・保証の4点で丁寧にチェックします。
DIYが向くのは『配線に抵抗がなく時間を取れる人』
スマホホルダー等の簡単カスタム経験があり、配線に抵抗がなく説明書を読める人はDIY向き(参考)です。ACC電源取り出しと配線が自分でできることが前提として必要だからです。
具体的には、記事の手順に沿って 1〜3時間をしっかり確保できることも条件になります。スマホホルダーを自分で着けたことがあるなら、配線の基本は押さえています。部品をはめ込んだり、簡単な工具で作業した経験があれば、バイク用ドラレコの取り付けは同じレベルで進められるはずです。
この先の重要なポイントは、説明書を最後まで読んでから作業を始め、分からないことがあれば動画サイトで関連動画を見て確認し、焦らず丁寧に進める習慣をつけることです。こうした心がけがあれば、配線接続や防水処理のミスはほとんど回避できるようになります。
業者が向くのは『電装未経験・確実さと保証を取りたい人』
配線のプラス/マイナスが分からない・電装系未経験なら業者依頼が安全です。業者は配線トラブルゼロ・保証面で有利だからです。
DIY失敗時は本体代+修理代がかかり、浮いた工賃以上の損になり得ることを十分に考えておく必要があります。たとえば、配線を間違えてショートさせ、ドラレコの本体が故障してしまえば、新しい本体を買い直す損失が出ます。その上、修理に出すと追加の工賃もかかることになります。
結果として、工賃を浮かそうとしたのに、失敗で最終的に余計にお金がかかる、という悪循環に陥る可能性があるわけです。業者に頼めば、配線トラブルは完全に避けられ、保証も付くため、万が一のトラブルが起きても対応してもらえる安心感が得られます。DIYで浮かせられるのはあくまで工賃のぶんだけですが、配線ミスで本体を壊せばその本体代と修理代が上乗せされ、結果的に業者に頼むより高くつくこともあります。自分の電装スキルに少しでも不安があるなら、無理にDIYで攻めず業者の保証を買うという考え方も合理的です。記事の手順を読んで不安を感じたら、無理をせず業者に相談することをお勧めします。
タイプ別おすすめと依頼先の選び方
DIY派と業者派を判断したら、次は自分の案件に合った選択肢を詰めていきます。
DIY志向はコスパ機×自作、カウル車・複雑配線は業者へ
ネイキッド・ストリート系で配線がシンプルなら、VSYSTO等のコスパ機を自分で取り付けるのが費用面で有利です。一方、フルカウル車や複雑な電源配線が必要な車種は、カウル脱着の手間や配線ルート設計が難しくなるため、業者に任せるのが無難です。
自信がない部分だけ業者に頼む折衷策も選択肢になります。たとえば、前後2カメラなら配線が2系統に増えますが、カメラ本体の取り付けは自分で、電源配線やカウル加工は専門店に依頼する、という分け方も可能です。こうすることで工賃をある程度抑えつつ、難しい部分の失敗リスクを避けられます。
DIYと業者の折衷活用:難しい配線だけ業者に頼む
全部を自分でやるか全部を業者に頼むか、の2択ではありません。カメラ本体の取り付けと電源配線を分けるなど、難しい作業だけプロに依頼すれば、費用を抑えながら品質を担保できます。
依頼先は『料金明確さ』と『電源の専門性』で選ぶ
料金の明確さで選ぶなら用品店、車種別の電源配線に相談したいならバイク専門店がおすすめです。用品店は施工代を事前に提示しており、見積もりで戸惑うことが少なくなります。バイク専門店は長年の経験から、あなたのバイク車種に合わせた電源取り出しポイントやルート設計をスムーズに提案できます。
個人ショップは相談しやすいメリットがある一方で技術レベルに幅があります。電装専門店は複雑な配線案件に強いですが、工事後の防水チェックが施工店によって異なるため、事前に防水対応について質問することが重要です。自分の案件がシンプルなら用品店、車種に合わせた配線相談が必要なら専門店、というように、難易度と店舗の特性で使い分けることをお勧めします。
取り付け前の最終チェックリスト
判断を決める前に、次のポイントを上から順に確認してください。ひとつでも引っかかるところがあれば、いったん立ち止まって見直す判断も大切です。
- 前後2カメラか前1カメラか(後方の備えが要るかで決める)
- 防水はカメラ部と本体のIP等級を両方確認した
- 電源方式を使い方で選んだ(毎日乗る→ACC/週末+駐車監視→電圧カットオフ付きバッ直)
- DIYなら工具(ACC分岐ハーネス・電工ペンチ・結束バンド)と1〜3時間を確保した
- 業者依頼なら『持ち込み工賃』と『店頭購入時の工賃』を両方見積もった
- リア配線の取り回しと防水処理に不安がないか(不安なら業者)
よくある質問
バイクの前後2カメラドラレコは自分で取り付けできますか?
できます。難易度は中くらいで、ACC電源の取り出しと配線の取り回しが必要なため作業時間は1〜3時間が目安です。配線に抵抗がなく説明書を読める人なら自分で取り付けられますが、電装系が未経験なら業者依頼が安全です。
前後2カメラの取り付け工賃の相場はいくらですか?
概ね15,000〜25,000円程度が目安です。用品店では南海部品が約12,100円〜と安め、ライコランドやナップスは約17,600円〜という調査もあります(2023年8月聞き取り時点)。カウル脱着があると追加で3,000〜12,000円ほど上がり、車種や店舗で変わるため見積もりを取りましょう。
本体を通販で安く買って持ち込むのはお得ですか?
一概には言えません。持ち込みは工賃が2,500〜8,000円ほど上乗せされるため、本体の値引き額がこの追加額を下回ると逆に損になります。取り付けを頼む店で持ち込み工賃と店頭購入時の工賃を両方確認してから判断してください。
おすすめの前後2カメラ機種はどれですか?
国産で安心して長く使うならミツバサンコーワのEDR-21Gα、費用を抑えたいならVSYSTO A2F(約3万円前後)やAKEEYO AKY-998Gが候補です。価格は2026年6月時点の参考価格で変動します。デイトナDDR-S100は単一カメラのため前後の備えには向きません。

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