ロイヤルエンフィールド ハンター350は、車両価格の手頃さだけで「維持しやすい」と決めると、保険・登録費用や定期整備の負担を見落とします。購入を検討する20〜40代のライダー向けに、確認できた公式情報と個別の故障報告を分け、年間維持費を考える際の条件、故障時に販売店へ確認したいポイント、購入前に見比べたい項目を整理します。
ハンター350を判断する3つの前提
- 車両価格には保険料・登録諸費用が含まれません。
- 定期整備は走行距離または経過月数の早い方で考えます。
- 海外の個別エンスト報告は、国内全車の故障率を示すものではありません。
ハンター350の維持費は、車両価格と定期整備を分けて見るべきです
ハンター350の維持費は、年額を一つの数字で断定せず、購入時費用、走行条件、メーカー指定整備、保証の範囲を分けて確認してください。
現行New HUNTER 350と旧型の価格・装備を混同しない
ハンター350の維持費や総額の見積もりを始めるにあたっては、まず基準となる車両本体価格と、年式による装備の違いを正確に整理しておく必要があります。過去の情報や中古車価格をそのまま現行車に当てはめてしまうと、購入後の維持費計画や装備の前提がずれてしまうため注意が必要です。まずは見積もりの基準になる現行モデルの価格と、年式で変わる装備を整理します。
現行価格は車両本体の比較基準にする
ロイヤルエンフィールドの現行New HUNTER 350を検討する際、基本の比較軸となるのがメーカー希望小売価格です。現行New HUNTER 350のメーカー希望小売価格は、カラーラインナップによって異なり、Single toneは650,100円、Dual toneは660,000円(いずれも消費税10%込み)に設定されています。
ただし、このメーカー希望小売価格をそのまま「乗り出しに必要な総額」と同一視しないことが重要です。車両本体価格には、公度を走行するために必要な保険料や、ナンバー登録・納車整備などに伴う諸費用が含まれていません。そのため、実際の維持費や初期費用を試算する際は、車両本体価格のみで判断するのではなく、各種諸費用が別途必要になる前提で予算を組む必要があります。乗り出しに必要な諸費用は販売店や契約条件によって変動するため、まずはこのメーカー希望小売価格を出発点として正確な見積もりを確認しましょう。
年式と仕様を見て装備差を確認する
維持費や車体の価値を正しく判断する上では、年式ごとの標準装備の違いを把握しておくことも欠かせません。2025年モデルでは、夜間走行の視認性を向上させるLEDヘッドライト、簡易ナビゲーション機能を提供するトリッパー、移動中の電子機器給電に役立つUSB Type-C充電ポート、そしてクラッチ操作感を向上させ急なシフトダウン時の負担を軽減するアシスト&スリッパークラッチが新たに追加装備されています。
これらの機能は現行仕様として標準で備わっているため、旧型モデルの価格や過去の購入事例と比較する際には、装備の違いをしっかり考慮する必要があります。旧型モデルの価格や中古車の費用情報だけを参考にして現行車の購入計画へそのまま流用してしまうと、標準装備された機能の差や実際の乗り出し基準を見誤るおそれがあります。現行車と旧型車では初期装備の充実度が異なるため、年式ごとの仕様変更を確認した上で比較検討を進めましょう。
年間維持費は固定費・燃料費・整備費・突発修理に分ける
本体価格や個別の燃費投稿だけでは、年間の支出は決まりません。ハンター350の維持費を考える際は、年額を一括でひとつの数字に決めつけるのではなく、固定費・燃料費・定期整備費・突発修理費という性質の異なる4つの費目に分解して試算することが大切です。何が確定しているコストで、何が利用環境や走行距離によって変動するのかを明確に分けておくことで、購入後のリアルな維持計画を立てやすくなります。
車両本体以外の購入時費用を見積もりで確認する
ハンター350の維持費や初期コストを整理する上で、まず把握すべきなのが車両本体価格以外の購入時費用と固定費の扱いです。ロイヤルエンフィールド公式資料における車両価格には、保険料やナンバー登録費用、納車整備代などの各種諸費用が含まれていません。そのため、本体価格だけを基準にして乗り出し総額や年間の維持費を判断してしまうと、実際のお支払いや予算管理において思わぬズレが生じることになります。
特に、排気量に応じた軽自動車税(種別割)や重量税といった税金、および自賠責保険や任意保険の保険料は、車両価格とは分けて考えるべき固定費です。税金や自賠責保険の最新改定額、保険料率については、公的資料や保険会社の案内で常に最新の正確な情報を別途確認する必要があります。また、登録代行費用や店舗ごとの納車整備工賃は販売店や契約条件により金額が異なります。そのため、購入時には必ず販売店で諸費用を含めた詳細な見積もりを取得し、本体価格と切り離して固定費の支出を把握しておきましょう。
燃料費と突発修理は条件付きで考える
年間コストの中で走行スタイルによって変動するのが、燃料費やメンテナンスに関連する費用です。WEBサイトやSNSなどのレビューでは、「下道ツーリング中心の走行で40km/L以上だった」という国内オーナーの個別実燃費報告も見られます。しかし、こうした数値はあくまで特定の環境や走行条件における個別報告であり、全車両の平均値や日常的な走行での保証値として一律に扱わないことが重要です。燃料費は、年間の想定走行距離やガソリン単価を変数として組み込み、個人の乗り方に合わせて条件付きで試算してください。
さらに、定期的なオイル交換やタイヤ・ブレーキパッドなどの消耗品交換費用に加えて、不測の事態に備える突発修理費も予算に入れておく必要があります。消耗品パーツの価格や交換作業の工賃は依頼する店舗や交換サイクルによって変動しますし、保証適用外となる突発的な故障修理費も一概に固定額として確定できるものではありません。工賃の最新の価格感や具体的な保証範囲については購入先の正規販売店へ確認を行い、突発的な支出にも対応できる余裕を持った維持費計画を立てましょう。
メーカー指定整備は距離と月数の早い方で予定を組む
維持費の現実性は、故障が起きた後だけでなく、指定される日常・定期整備にも表れます。ロイヤルエンフィールドのハンター350を所有する上で、維持費の全体像を把握するためには突発的な修理費用だけでなく、メーカーが公式に指定する定期的な点検や消耗品のメンテナンスにかかるサイクルを正しく理解しておくことが不可欠です。あらかじめメーカー指定の整備スケジュールを把握し、走行距離や使用期間に応じた維持計画を立てておくことで、愛車のコンディションを良好に保ち、不必要なトラブルによる余計な出費を防ぐことにつながります。
初回点検と定期点検の時期を先に予定する
ハンター350の点検スケジュールは、走行距離の伸びだけでなく購入からの経過月数も踏まえた管理が求められます。公式のメンテナンス情報によると、基本となる点検間隔は「初回0.5千km(500km)または1.5か月」、その後は「5千km(5,000km)または6か月刻み」と定められています。ここで極めて重要な運用ルールとなるのが、走行距離と経過月数のうち「いずれか早く到達した方」を適用する点です。
たとえば、休日のツーリングを中心に走るライダーで走行距離があまり伸びない場合であっても、指定の月数(1.5か月や6か月)が経過した時点で点検を行う必要があります。反対に、毎日の通勤や長距離走行で短期間に距離が伸びる場合は、月数を待たずに規定の距離(500kmや5,000km)に達したタイミングで整備を実施しなければなりません。このように距離と月数の早い方を基準にして予定を組むことが、メーカーの求めるメンテナンス方針に合致した正しい維持方法です。
また、こうした定期点検のタイミングとは別に、日常的なコンディション把握としてエンジンオイル量の点検が指定されています。エンジンオイルについては1,000kmごと、あるいはそれ以前の段階で定期的に油量を確認し、規定レベルを下回っている場合は必要に応じて適量を補充する手順が必要です。エンジンの焼き付きや焼き付きに伴う高額な修理を未然に防ぐためにも、点検時期をカレンダーや走行距離計で管理し、日常的なオイルチェックを習慣化しておきましょう。
チェーンと吸気系は指定内容を守る
日常的に行う整備項目の中でも、駆動力を車輪に伝えるドライブチェーンは特にこまめな手入れが必要となる部位です。ハンター350のチェーンメンテナンス指針では、500kmごとの頻度で清掃および注油を行うことが指定されています。さらに、走行距離が5,000kmに達したタイミングでは、通常の清掃・注油に加えてチェーンの弛みを適切に正す張り調整作業が指定されています。
ドライブチェーンの清掃や注油を怠ると、チェーンやスプロケットの摩耗が早まり、異音の発生や駆動効率の低下を招く原因となります。500kmごとの軽微な清掃・注油と、5,000kmごとの点検・調整という二段階の手入れサイクルを習慣づけておくことで、パーツの寿命を延ばし、余計な部品交換費用を抑えることができます。
一方、エンジンの吸気や燃焼状態を左右するスロットルボディに関しては、10,000kmまたは12か月ごとの周期で清掃を行うことが指定されています。ただし、スロットルボディの清掃作業を実施する際には重大な禁止事項が設けられています。公式指針において、スロットルボディの清掃に溶剤やアルコール系液体を使用することは明確に禁止されています。
強い溶剤やアルコール系液体を使用して清掃してしまうと、スロットルボディ内部の精密な構成部品や電子センサーに悪影響を及ぼし、かえって不調を誘発するリスクがあるためです。自分でメンテナンスを行う場合であっても、使用するケミカル類や清掃手法については必ずメーカー指定の取り決めを固く守る必要があります。専門的な知識や専用工具が必要な作業については無理をせず正規販売店に相談するなど、指定内容を遵守した適切な手入れを心がけましょう。
36か月保証でも消耗品と販売店への距離は別に確認する
輸入車を検討する際、長期間のメーカー保証は大きな安心材料となります。しかし、保証期間が設定されていても、日常の走行に伴う維持費がすべてカバーされるわけではありません。トラブル発生時の無償修理範囲と、日常的に発生する消耗部品の交換費用、さらにはトラブル時に対応してもらえる体制を切り分けて把握しておくことが大切です。
保証の対象外を維持費計画に含める
ロイヤルエンフィールドのハンター350において、正規販売店で購入したEURO V規格の新車には、登録から36か月(3年間)のメーカー保証が付帯しています。新車購入初期のトラブルに対する手厚い保証は大きな魅力ですが、維持費の計画を立てる上では「保証の範囲外となる費用」をあらかじめ計算に入れておく必要があります。
公式の仕様・保証規定において、エンジンオイルやブレーキフルードといった油脂類、および定期的に消耗・摩耗する一部の消耗品については、36か月保証の対象から除外されることが明記されています。したがって、走行距離や経過年数に応じて発生するオイル交換費用やタイヤ・ブレーキパッドなどの磨耗部品代、定期点検の手数料は、保証期間中であってもユーザー自身の自己負担として維持費に組み込んでおく必要があります。
購入前に販売店の支援範囲を確認する
ハンター350の維持費やトラブル対応の現実性を高めるためには、保証の範囲だけでなく、購入後のサポート体制についても事前に確認しておくことが重要です。特に輸入車の場合、万が一の故障や不具合が発生した際に、どの店舗でどのような対応を受けられるかによって、所有時の安心感や実質的な手間・費用負担が変わってきます。
今回の調査時点では、保証約款の全文詳細や、事故・故障時に頼りになるロードサービスの具体的な付帯条件、ならびに最寄りの正規販売店までの距離やアクセス性については未確認となっています。これらは契約条件や店舗ごとの運用によって異なる可能性があるため、単に保証期間の長さだけで判断せず、購入前の段階で販売店に直接確認しておくべき項目です。
具体的には、購入を検討する際に以下のポイントを販売店へ尋ねておくと安心です。第一に、36か月保証を適用するための定期点検の受入条件や工賃目安、第二に、出先で動かなくなった場合のロードサービス手配や引き取り対応の有無、第三に、定期メンテナンスや不具合時に無理なく車両を預けられる距離に正規販売店が存在するかどうかです。こうした点を確認し、確認できた事実と未確認のサポート範囲を整理しておくことで、納車後の予期せぬ出費や不便を防ぐことができます。
故障不安はリコール・症状・個別報告を分けて判断します

ハンター350の故障情報は、国内で届出されたリコール、メーカー指定の相談目安、海外オーナーの個別報告を同じ重さで扱わず、症状と根拠を分けて判断してください。
国内で確認できたリコールは側方反射器の事案です
インターネットやSNSなどで輸入バイクの情報を調べていると、「海外製バイクは故障や不具合が多いのではないか」と不安に感じる場面があるかもしれません。特にロイヤルエンフィールドのハンター350を検討している方の中には、リコール情報を心配される声もあります。しかし、確認できた国内の公式リコールは、エンストや走行不能といった致命的な機構トラブルではなく、側方反射器に関するものです。公表されている正式な届出内容と事実関係を正確に切り分けて理解しておきましょう。
リコールの対象と内容を正確に分ける
2025年3月14日に国土交通省から公表されたリコール届出(届出番号:リコール外-3954)において、HUNTER 350を含む車両の改善措置が案内されています。不具合が指摘された部位は、車体側面に配置されている側方反射器(リフレクター)です。具体的には、側方反射器内部の成型不良によって反射光が散乱し、灯火類や保安基準の要求を満たさないおそれがあるため、対策品である良品への交換作業が実施されています。
本リコール届出において、HUNTER 350として明記されている対象型式および該当台数は以下の通りです。
- 型式 ME3ERJ15:430台
- 型式 8BL-DJER:1台
重要視すべき点として、この事案はエンジンやブレーキといった走行の根幹に関わる構造的欠陥ではありません。また、届出時点における不具合件数は0件であり、この件に起因する事故の発生も報告されていません。そのため、漠然としたイメージで「故障が多発しているバイク」と誤解せず、公表されている客観的な事実に基いて適切に判断することが大切です。
対象確認は車台番号だけで決めつけない
ご自身の所有する車両やこれから購入を検討している車体がリコールの該当個体かどうか確認する際、公開されている番号一覧だけで自己判断してしまうのは避けましょう。国土交通省の発表資料に明記されている車台番号の記載範囲には、製造工程や出荷時期の兼ね合いから、実際には対象とならない車両が含まれるケースが存在します。そのため、車台番号の数字が範囲内に入っているように見えても、必ずしも改修が必要な個体とは限りません。
リコール対象であるかを確実に確認し、適切なメンテナンスを受けるためには、以下の確認手順に沿って行動することをおすすめします。
- 車検証や車体銘板で自分の車両型式(ME3ERJ15または8BL-DJER)と正確な車台番号を確認する
- 公表された届出番号(リコール外-3954)の情報のみを頼りにせず、個人の判断で結論を出さない
- 正規販売店や購入店に直接問い合わせ、車台番号を照会して対象可否を個別確認してもらう
リコールはメーカーや販売店が安全面への配慮から行う適切な改善措置です。確認済み事実と未確認の噂をしっかり分け、疑問点があれば販売店へ相談することで、トラブルに対する無用な不安を解消して安心して車体を運用できます。
エンスト報告は症状として受け取り、発生率は断定しない
ハンター350の購入や所有を検討するにあたり、インターネットやSNSで見かける「走行中にエンジンが止まる」「エンスト報告がある」といった情報に不安を感じる方もいるかもしれません。特に海外のオーナーコミュニティなどでは、日常の走行や操作に伴う具体的な症状に関する投稿がいくつか見受けられます。しかし、海外フォーラムに寄せられた個人の体験談や報告があるからといって、それがそのまま日本仕様の車両全般に当てはまる構造的な欠陥や持病であると即断するのは適切ではありません。噂話や個別の事例に惑わされないためにも、情報源の性質と客観的な事実関係を切り分けて整理することが大切です。
個別報告だけで「持病」とは判断できません
- 減速時・停止時のエンスト報告は海外フォーラムの個別投稿です。
- 原因、日本仕様への適用性、発生率は確認できていません。
- MIL点灯や再現する症状があれば、認定サービスセンターへ相談します。
個別投稿と車種全体の傾向を分ける
海外のオーナーが集まるオンラインフォーラムにおいては、ハンター350に関する個別のトラブル報告として、減速時や停車前、あるいはニュートラルに入れた際やクラッチを切った状態において、エンジンが突然停止したという書き込みが複数見られます。こうした具体的なシチュエーションでの報告を目にすると、車両全体の品質に対して懸念を抱いてしまいがちです。
しかし、これらの投稿はあくまで特定の走行条件や個々の車体環境における体験談の共有であり、不具合の発生率や日本仕様全体の傾向を示す統計的なデータではありません。さらに、症状が発生する明確な原因や、それが日本市場で販売されている車両へどの程度適用されるのかについても検証がなされておらず、未確認の事項が多く残されています。また、メーカーの公表資料や国土交通省のリコール届出情報といった公式資料において、エンスト症状がハンター350の共通欠陥や改善措置の対象として確認できる事実は一切存在しません。個別の投稿内容をそのまま車種全体の不具合と捉えず、公表されている客観的な実績に基づいて冷静に判断することが重要です。
MIL点灯を伴う停止は認定店へ相談する
ネット上の報告と全体の傾向を切り離して評価する一方で、実際に自身の所有車両でエンジントラブルや停止症状が起きた場合に備え、正しい対処方法を把握しておくことは不可欠です。ロイヤルエンフィールドが発行しているハンター350の取扱説明書(Owner’s Manual)には、不測のエンジン停止や警告表示が発生した際の公式な行動指針が示されています。
取扱説明書の記載によると、エンジンが始動後にすぐ停止してしまい、メータークラスター内のMILランプが点灯している症状が確認された場合は、個人の判断で原因を特定しようとしたり放置したりせず、認定サービスセンターへ速やかに連絡することが案内されています。MILランプの点灯は、車両の制御システムや各種センサーが異常を感知したことを知らせる重要な表示です。インターネット上の根拠のない噂や未確認の故障情報に振り回されるのではなく、万が一症状が発生した場合は公式の案内に従って正規の認定店へ相談し、専門スタッフによる正確な診断と適切なメンテナンスを受けましょう。
不具合が出たら原因を決めつけず、再現条件を記録する
ハンター350を運転していてエンジンの回転が不安定になったり違和感を覚えたりした際、素人判断で特定パーツの故障だと原因を決めつけてしまうと、かえって適切な対応が遅れてしまうことがあります。メカニズムの診断を早めるには、自身で推測した部品名や原因を伝えるよりも、いつ・どのような場面で何が起きたかという客観的な事実と再現条件を正確に整理し、販売店へ伝えることが重要です。
販売店へ伝える症状メモを作る
万が一走行中や停車時にエンジントラブルと思われる症状が発生した場合は、ショップへ連絡する前に具体的な状況をメモに残しておきましょう。記録しておくべきポイントとしては、減速時や完全停止時、クラッチ操作中、あるいはニュートラル位置にあるときなど、どのような車体操作や進行状態のときに症状が現れたかという点が挙げられます。併せて、メーターパネル上のMIL(警告灯)ランプが点灯しているかどうか、現在の走行距離、さらに定期点検やパーツ交換といった整備を行った直後であるかどうかも欠かせない確認項目です。
不具合の状況を詳しく書き留めておくことで、整備スタッフが不具合の原因を追究しやすくなり、無駄な作業手順を省くことができます。自分の勝手な想像で故障個所を限定せず、日常の走行環境や発生時の状況をありのままに記録して相談の準備を整えましょう。なお、安全に関わる重篤な異常や、何度も繰り返し再現するようなエンジン停止が発生した場合には、放置せず認定サービスセンターへ速やかに相談することが推奨されています。
自己流の吸気系洗浄は避ける
エンジンの不調を感じた際、インターネットの知識や個人の判断で吸気系パーツを手入れしようとするのは避けてください。ハンター350のメンテナンス情報においては、スロットルボディの清掃頻度として10,000km走行または12か月ごとという明確な指定がなされています。ただし、この清掃作業においては、市販のクリーナーなどの溶剤やアルコール系液体を使用することは厳しく禁止されています。
エンジンのレスポンスを改善しようとして、DIYでケミカル類をスロットルボディに直接吹き込むような作業を行うと、内部の精密なセンサーや樹脂部品、バルブ類を傷めてしまい、かえって重篤な不具合を引き起こすリスクがあります。指定されている清掃時期の目安を把握しつつ、禁止事項となっている薬液洗浄などは絶対に行わないように注意してください。吸気系のメンテナンスや清掃は自分で行わず、必ずメーカーのガイドラインを熟知した正規認定店の整備士に任せるのが安全です。
購入前は年式・整備先・未確認費用を確認して決める
ハンター350を選ぶ判断は、「故障しないか」という二択で決めるのではなく、事前に確認できる条件を受け入れられるかで行います。車両スペックの基本情報から、保証規定の除外範囲、見積もり段階で見落としがちな維持費用までを総合的に整理し、納得のいく状態で納得できる購入判断を下しましょう。
契約前に確認したい費用と支援先
契約手続きを進める前には、店頭で提示される車両の本体価格だけでなく、登録諸費用や自賠責保険・任意保険、さらに乗り出し後の定期整備までを含めた見積もりを必ず確認してください。現行モデルと旧型モデルでは仕様や販売価格の設定が異なる場合があるため、検討中の車両がどの年式・仕様に該当するのかを分けて確認しておくことが大切です。参考に現行日本仕様の主要諸元を確認すると、排気量349cc、車重181kg、燃料タンク13L、最高出力14.9kW(20.2ps)/6,100rpm、最大トルク27Nm/4,000rpmというスペックになっています。
あわせて十分な確認が必要なのが、メーカー保証の適用条件と購入後の支援体制です。本車種に設定されている36か月保証は油脂類と一部消耗品を除く規定となっており、オイル交換や摩耗部品の手配にかかる費用はユーザーの実費負担となります。こうした保証除外品の費用負担をあらかじめ見込んでおくことに加え、トラブルが発生した際にも無理なく相談や車両持ち込みができる距離に信頼できる正規販売店があるかどうかも、契約前の段階で併せて確かめておきましょう。
不安を残さない最終判断の基準
維持費や故障への不安については、噂や大まかな平均値だけで決めつけず、自分で確認できる明確な情報を基準に最終的な判断を下すのが確実です。リコール情報に関しても、公開されている車台番号範囲には対象とならない車両も含まれる場合があるため、所有したい車両が実際に改修対象となるかどうかは、購入前に販売店へ車台番号を伝えて直接照会するのが適切な確認手順となります。
もし納車後にエンジン等の不調や気になる違和感が発生した場合であっても、走行中の状況や発生時の再現条件をしっかり記録してショップへ相談すれば適切なサポートを受けられます。固定の年間費用やトラブル発生率を不必要に危惧するのではなく、見積もり内訳・保証除外条件・近隣の整備体制が整っているかという再現可能な基準で選択してください。最後は Part G に用意されているチェックリストや FAQ を活用して行動の確認漏れをなくし、不安のない状態で乗り出しに向けた判断を完結させましょう。
確認してから検討しやすい人
- 正規販売店までの距離や相談先を事前に確認できる人
- 指定整備と消耗品を費用計画に含められる人
- 年式・仕様を分けて中古車を確認できる人
購入前に再確認したい人
- 車両価格だけで乗り出し費用を決めたい人
- 海外の投稿だけで故障の頻度を断定したい人
- 保証が油脂類や消耗品まで全て無償だと考えている人
購入前・不具合時の確認チェックリスト
判断を決める前に、次のポイントを上から順に確認してください。ひとつでも引っかかるところがあれば、いったん立ち止まって見直す判断も大切です。
- 見積もりで車両価格とは別の保険料・登録諸費用を確認した。
- 初回500kmまたは1.5か月、その後の定期整備時期を把握した。
- 36か月保証の対象外である油脂類・一部消耗品を確認した。
- リコール対象かどうかを販売店で照会する準備をした。
- 停止症状が出た場合に、発生条件とMIL点灯の有無を記録できる。
よくある質問
ハンター350の年間維持費はいくらですか?
確認できた資料だけでは、国内の年間維持費を固定額で断定できません。車両価格とは別に保険・登録諸費用があり、燃料費は走行距離と燃料単価、整備費は販売店の工賃などで変わります。
ハンター350はエンストしやすい持病がありますか?
海外フォーラムには減速時や停止時の個別報告がありますが、発生率や日本仕様への適用性は不明です。確認した公式資料では、エンストを車種共通の欠陥やリコールとして扱う根拠は確認できません。
保証があれば整備費はすべて無料ですか?
いいえ。公式資料では、正規販売店で購入したEURO V新車に登録から36か月保証が付く一方、油脂類と一部消耗品は除外されています。契約前に保証約款と販売店の支援範囲を確認してください。
リコール対象かは車台番号だけで判断できますか?
国土交通省資料では、車台番号範囲に対象外車両が含まれる場合があるとされています。範囲だけで断定せず、正規販売店で対象可否を確認してください。
始動後すぐエンジンが止まったらどうしますか?
クラスター内のMILランプが点灯している場合、日本公式取扱説明書は認定サービスセンターへの連絡を案内しています。発生した状況と警告灯の有無を記録して相談してください。

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